今日は、有岡良益さん(クラフトアリオカ)の肥松の盃です。
先日、JR名古屋高島屋の第九回日本の伝統展にて購入しました。
「肥松」っていうのは、松脂を多く含んだ松材のことで樹齢100年を超えたような黒松や赤松の根に近い部分に多く現れる材だそうです。詳しくは、故秋岡芳夫さんの本を読んでいただけるとよーくわかります。
(秋岡芳夫さん…………お会いしたかった方。自分という人間が出来ていく中でこの方の書籍、考え方には大きな、大きな影響を受けました………亡くなってしまったと思うと………本当に悲しいです…………故秋岡芳夫さんの「いいもの、ほしいもの」は、自分にとって最高の本の中の一冊です)
有岡良益さんとその器のことは、上記の本(「いいもの、ほしいもの」故秋岡芳夫著)で20年近く前に知りました。ただ、どこで手に入れたらいいものか、皆目見当もつかずにいたところ………ネット検索も不発………最近では、クラフトアリオカに直接電話することも検討中………といった状態でしたが………たまたま見た日本の伝統展のチラシの中に肥松の器を発見し、飛びつきました → 週末は、名古屋へGO!!何点かある中から、熟考して、熟考して………いいものが買えました。そして現在は、ほぼ毎日、使い古しの綿布で拭いてやり、週末の一杯でお酒をなじませ………ゆっくり育成中です。あと何年で自分の器になるのでしょう?楽しみです。
この肥松の器をみているとモノを大切に使うことの楽しさを考えます。
確かに値段の張る買い物でしたが、10年間楽しめたら1年間に換算すれば使用料は、ほぼ400円です。
20年なら200円…………(無くしたり、壊してしまったら、元も子もないですが……………)と自己満足しながら、無駄使い(ではないと思っております)をしています。ただ、松食虫という害虫の被害で松の松枯れが進んでいて肥松がとれるような松(樹齢100年以上の老松)が激減しているそうです。大切に使っていこうと思っています。
**注意**
松材なのでお酒を注ぐと松の香り(松脂)が強くなります。じきに落ち着いてくるとのことですが、現状では、お酒そのものの味を楽しむのには不向きかと………まー色々な器で楽しむのも日本酒の楽しみの一つかと……
ものデータ
名 前:肥松盃
デザイナー:有岡良益(クラフトアリオカ)
製 造 会 社:有岡良益(クラフトアリオカ)
サ イ ズ:-
購 入 先:JR名古屋高島屋
価 格:\4,000-
2008年2月21日木曜日
有岡良益 肥松の盃
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